【第3回】レイアウト設計ポスター制作
こんにちは!TAの山下です!
今回は前回調べた動物の生態を伝えるためのポスターの制作をしていきます。レイアウトって何だろう?illustratorが入ってないけど大丈夫かな?って人はぜひ参考にしてください!
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レイアウトデザインとは?
・レイアウトデザインの基本は「揃える」と「差をつける」という二つの相反するテクニックの組み合わせ
ー揃える(まとまりを持たせる)
各要素を関係性のあるものとして表すことができる
ー差をつける(変化をつける、強調する)
ある要素を目立させたり、情報を読み取る順番をコントロールすることができる
情報の整理
・制作物の内容で何が重要なのかを考え、重要さの度合いによって順列を考える
・要素の一つ一つを掘り下げ適した表現を検討する。
・抽出した要素を並べる
-重要なものは大きく、そうではないものは極力小さくする
-適度な余白を作り、見やすさや伝わりやすさを検討する
近接と遠近
・紙面を整理してわかりやすく見せるためには、共通する要素を近づけて配置する
・細部で揃えて整える気配りをすると紙面が美しくまとまりが表現できる
流れの設計
要素を配置する際は、どのような順序で読ませるかを設計する
・視線の流れを考慮し順番を考えなくても読めるようにする。
反復・繰り返し
・一定の規則に基づいて要素を繰り返すことで、雑多な要素をすっきりと見せることができる
配置する要素の重要度がすべて同等で順列をつけることが難しい場合は「規則性」を追加する
線幅を揃える
線は使用目的に合わせて選び、幅や形を揃えるようにする
ー線が書かれていると人は自然に「区切り」を感じる
・線に囲まれていると人は自然に中にある要素を「仲間」と感じる
・線の力は太さに比例して強く感じられる
・不用意にいろんな線を多用しない
枠の想定
・紙面に仮想の枠を想定し、その枠の中に要素を納めるのがレイアウトの基本
・枠=版面 版面全体のまとまりを作るための重要な要素
・版面率が大きいほど配置できる情報は多くなる
・雑誌やカタログ、チラシなどの制作物に向いている
・版面率が小さいほど盛り込む情報量が少なくなる
・多くの余白生まれるため高級感や静かなまとまりを感じさせる
・書籍やブランドのカタログなどではあまり版面率を上げない傾向にある
変化する
・「まとまりをもたせる」と「変化をする・強調する」は対の関係になる
・「変化」や「強調」は調和やまとまりの上にしかなりたたない
・ポイントを絞って変化をつける
ーさまざまな箇所が一貫性の無い状態では無秩序に見えるだけ
・変化をつけたら、再度まとまりを見直して調整する。
差をつける
・特定の部分を強調したい場合には差別化して別のデザインにする
・色をつける
・線で区切る
・角度を付ける
・余白を変える
・角度を付ける
・余白を変える
・形や配置を考える
・ウェイトを変える
など
・紙面全体の雰囲気を壊さないように統一感と文化意識してデザインする
書体対比
・書体に変化をつけることで読む人の心に「引っ掛かり」を感じさせることができる
ー文書や文字の一部を全く別のデザインに変えると読む人はそこに違和感を感じる
ー違和感が大きすぎると読みにくくなる
サイズ
・要素のサイズに大小の変化をつけるとダイナミックな印象が生まれる
ーサイズを統一すると規則的で堅い印象になる
ーサイズに大小をつけると強調したい項目が目立ち、リズム感が視覚的な変化になる
・文字のサイズに変化をつけると強調したい部分を表現することができる
ー文字サイズに変化をつけるのは、強調するための最も基本的な手段
ー文字の持つ意味や役割に応じて大小をつけると重要な部分がより強調されてインパクトが出る
コントラスト
・特定の要素を強調するにはコントラストを高める必要がある
ー複数の要素間での差異のことを「コントラスト」という
ー明暗の差、書体の差、要素の密度の差など、「差」を付けられる要素は何でもコントラストを作り出すことができる
線
デザインに使用する線は「分ける」「揃える」「強調する」「結びつける」という機能を持っている
ー線を使用する時には、どういう機能のために線を使用するのか認識することが必要
余白
・何の要素も入っていない場所「余白」の形も重要になる
ー余白の形や位置も重要なデザインの要素になる
ー大きな余白は贅沢な空間や高級感を感じさせるが、寂しい印象も与える
ー小さな余白はにぎやかさと楽しさを感じさせるが、窮屈で雑多な印象も与える
・余白は意図的に作り出す
余白を活かしたデザイン
・余白を活かしたデザインで重要なことは余白が「意図的な余白」であること
ー寂しいからといって無理にスペースを埋めない
ー素材を配置していった余りが余白でなく、計画的にページを分割し、必要なところを余白として残す
ーページを4頭分し右下にレイアウト
・右上方向への広がり感が感じられる
・左下を余白にする
・一番視線を集めやすい左上をより目立たせることができる
・右側を余白にする
ー文字が左にまとめられ読みやすく整理された印象になる
グリッドの活用
・効率よくページにまとまりをもたせるための考え方が「グリッドシステム」
ーあらかじめ紙面をグリッド(格子)によって区切り、その区切りに合わせて、文章や写真などをはめ込むレイアウトの手法
ーページ内の秩序が保てる
ーレイアウトでの迷いが少なく短時間で配置ができる
ー同じようなレイアウトが繰り返されるため目的の項目が見つけやすい(読みやすい)
・画一的で単調に見える危険性もある
レイアウトのための手順
1.枠を想定する
・その中に必要な素材を配置してみる
2.グリッドを設定する
・配置された素材をできる限り揃えられる線を見つける
・情報の固まりを見つける
・ラフスケッチを描く
3.配置した素材を3つのレベルに分ける
・一番伝えたい情報/一番目立たせたい項目
・次に伝えたい情報/二番目に目立たせたい項目
・普通に読んでもらいたい情報/一番目立たなくてもいい項目
4.レベル毎に要素を揃えて仕上げる
*その際、普通に読んでもらいたい情報の要素を基準にする
今日のワーク
・紙面上でレイアウト検討する
-余白を設定しその中で配置を検討する
-情報の固まりと優先順位を意識する
ー揃えることを意識する
-揃えた上で差をつけることを考える
制作レイアウト用ソフト
Illustrator
Powerpoint
制作加工用ソフト
GIMP(無料)
Photoshop(有料)
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レイアウトの例2 |
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レイアウトの例1 |
次週までにやること
次回までに制作をしてA3サイズの用紙に印刷してくる
・持ち物
・ノートパソコン
・鉛筆(2Bまたはそれ以上の柔らかいもの)
・サインペン
・付箋(75㎜×75㎜)
・スケッチブックまたは白い紙
・制作したポスター
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